00 春の講座の報告

 二千年ミレニアムの新学期があけました。今年も春休みの一日、新年度を展望する恒例の
「春の講座」が開かれました。

 小学校は低・中・高学年、中学校、障害児教育の五つの分科会で、課題別のテーマで、多
彩な講師陣を迎えての講座になりました。

 小学校の「荒れ」に関心が集まりました。高学年の子どもたちとゆったり過ごし、子どもを追
い詰めないでいくことが講師の宇野さんから出されました。 また、学級通信の発行や親との
協力も大きな力になるという実践報告もありました。

 中学校でも「子どもとつくる自治活動」という峰村さんのレポートは、子どもたちに原案から考
えさせ、遠足などに取り組んでいったり、自然教室・文化祭・卒業式にも自治的な子どもたちの
取り組みを中心にすえるというものです。教師のエネルギーをどこに置くかという示唆のある報
告でした。見通しを見据えることの大切さが言われました。

 午後も多くの参加者が熱心に耳を傾ける中、五つの講座が行われました。中でも「通学区域
の弾力化と子ども・父母・教師」の分科会には、一ツ橋大学の久富さん、大東文化大学の村山
さんにおいでいただきました。お二人は民主教育研究所の「プロジェクト学校」の取り組みで、
96年から足立区に「学校選択」の問題で調査を続けてこられました。久富さんからは、どういう
力が働いて足立区の通学区域の実質的な自由化がすすんできたかを構造的に明らかにし、そ
の中で、子どもと親と学校におこっている問題を出されました。 指定校変更の手続きの問題な
どは行政から「超エリート校」を作ろうという思惑があったが、実体的には自分たちの学校をつく
っていこうという親と教師の思いから、親と教師の結びつきが高まっている例もあるという状況も
あらわれています、

 いずれにしても親と教師が不信ではなく、新しい「信頼関係」で結ばれた学校づくりをすすめて
いく必要があるということです。

 20世紀最後の年の展望をひらきました。