´00 足教組夏季教研集会
1. 日 時 8月28日(月)29(火)
午前9:30〜12,午後1〜3:30
2. 会 場 西新井青年センター
(一部講座・ブロック教研は書記局も使います)
3. 日 程
◆28(月)
○午前9:30〜12
| 内 容 | 講 師 | 会場 | |
| 全体会 | 講演 『現代の子どもと学び』 |
今泉 博 (清瀬五小) | 第1 |

感想
〇 子どもたちを本当にあたたかく静かに見守り、ゆったりと流れる川のように変えていく様子
を深い感動を覚えながら聞き入っておりました。荒れていた子が自分の心のやみと直面す
る時たいへんな勇気が必要だったでしょう。でも、それを、ゆったり包み込んでくれる学級の
存在が、彼を救ったのだと思いました。一つ一つのお話が宝物のように心に残りました。ど
うもありがとうございました。(A)
〇 夏休みがもっともっとほしいと思っていた私でしたが、先生のお話を聞きながら教室の子ど
もたちが浮かび、早く授業をしたいという気持ちにもなりました。
この前、14中ブロックでの先生のお話を聞いて感動し、「発見のある授業」を読ませていた
だいて授業にとり込ませていただいたものですが、今日の冒頭のお話からの新鮮な驚き、深
い実践、子どもたちの変革を成し遂げていく授業のお話の数々から、たくさん学ばせていただ
きました。(K)
〇 四、五月は学校へ行くのがいやでいやで……、今泉先生の話を聞きながら涙が出ました。
私が30年近く働く中で初めてのクラス、子どもたちでした。学級崩壊の道筋が分かったような
気がして、他人事とは思えなくなりました。
お話を聞いて、力づくであせりすぎ、がんばりすぎていたと思いました。もっと気を楽に、小さ
な喜びを大きな喜びにして、ゆったり温かい心でがんばろうと思いました。(I)
〇 生徒になったような気持ちで、今泉先生のお話に聞き入ってしまいました。奈良の大仏の身
長を計算しようなんて思ったことがなかったので、「おおーそうかなるほど、なるホド」とひきこま
れて、いつのまにか時間がたってしまった……。今泉先生のクラスの子たちは、きっと毎日がこ
んな新しい発見の連続で楽しいでしょうね。
きっと、子どものちょっとした変化を教師が拾いあげていくことで教室は「共同の学び」の場にな
るのだと思います。そんな授業がしたい!(O)
〇 子ども達の”輝き”を見逃さないで、その一点から少しずつ豊かなものへとつなげていけるよう、
ゆとりを持って行きたいと思います。自分がやってきたことでうまくいったことの理由がはっきり
しました。また、豊富な教材・資料でも全部をこちらが見せてしまうことの問題点もなるほど問
題だと反省しました。二学期、子どもの顔を見るのが、とても楽しみになりました。(T)
○午後1〜3:30
| 講座名 | 内 容 | 講 師 |
| @ 話し方 |
落語家の方に話し方を学ぼう! |
柳家メ治 (落語家) |
| A 体育 | 体育のグル−プ学習で育てるもの (お話鉄棒・ボ−ルけりゲ−ム) |
松崎弥寿雄 (豊・池二小) |
| B 中学 | 中学生の荒れの実態と取り組み(中2の実践) −厳しさにひるまず あきらめず− |
足立生活指導 サ−クル |
| C 学校 保健 |
大規模校の悩みと子ども達への 対応の困難さ −どう全体が関わるか − |
友谷孝子 (荒・第五瑞光小) |

| Dボイス トレ−ニング |
あなたの声の悩みにこたえます | 黒田浩一 (ボイストレ−ナ−) |
↑会場は書記局3F
感想
<中学校分科会>
〇 高橋さんのきめ細やかな粘り強い取り組みに頭が下がります。本当にご苦労様です。学年
生徒にがんばってもらいたいという思いや愛情のかけ方が資料やお話から伝わってきました。
X中も、まだまだ万全ではありません。強い学年セクト、自治活動の退潮、管理的指導など、
課題もあります。生徒を主人公にした学校づくりを推し進めるためにも、共にがんばりましょう。(M)
〇 集まった先生方のお話を聞いて、柔軟なものの考え方が大切だと痛感しました。こういった
所へ参加する先生方はおおらかな気持ちでいろいろな考え方ができると思うが、体罰を振るう
教師や管理的に指導を押し付けようとする教師の意識改革をしていく事がかなり重要なのでは
ないかと思った。その意味では講師を呼ぶなども良策と思うが、もっとその学年内でじっくり話し
合い、意見を深めて意思統一していく必要があると思う。自分としてもそういう人たちの考え方
を知って学ぶべきことで共感する所はしていきたいと思う。
何か話を聞いていくうちに、問題のある生徒との対応が、余裕を持って取り組めそうな気がし
てきた。良い分科会へ出席できて夏休み終わりの一日が有意義なものになりました。(K)
<学校保健分科会>
〇 毎日50人近くの子どもたちが保健室を訪れるという大規模校で、どう教職員全体でかかわ
っていくか、各校の実態や取り組みなど、各校の悩みが出された。
担任の先生も参加されて話し合いも具体的なものになり、担任との連携の大切さも実感した。
それにしても、今、子どもたちの置かれている背景を全教職員でとらえ、生活指導と共に取
り組んでいかなければならない。重いケースが増えてきているだけに、子どもの心と体の訴え
をみんなで受け止め、いきいきした学校生活を子どもも教職員も送りたい。
大規模校は一日も早く養護教諭の複数配置を実現したい。(T)
〇 今は、小学校が大変だな、とよくわかりました。
中学校も、来室者は多いのですが、その子の問題を分析し、その子とどうやっていけるかが
一緒に相談し、乗り切っていけるのでまだやりやすいです。
生活のあり方については、学校だけではどうしようもないですね。親を巻き込んでやっていく
のも大変です。私は中学生に、周りが見放しても自分は自分を救える人に、そして、自分から
見て自分がいやだなと思わない生活をしていける人になろうと、保健室で話をしています。(T)
◆29(火)
○午前9:30〜12
| 講座名 | 内 容 | 講 師 |
| @学級づくり −低−国語 |
今だから子どもの素直な感情を 受けとめよう (−詩の指導を通して−) |
佐藤富美恵 (北鹿浜小) |
| A 算 数 | 算数プリントあれこれ(自作) 5年「倍数・約数」「異分母分数の加減」 「倍」6年「立体」の紹介 |
片桐裕昭 (江・第四大島小) |
| B総合学習 |
「総合的な学習の時間」を |
*レポ−タ− 今井雅信 (寺地小) |
| C 社 会 | 歌でつづる地理の学習 | 狐塚健一 (伊興中) |
| D 青 年 | 侵略戦争の歴史を学ぶ韓国の旅 | 尾賀弘美 (江北中) |
| E 障害児 | 「個別の指導計画について」の検討 各校の資料、実践などを持ちよりましょう。 |
榎本哲夫(高野小) 須山幸雄(淵江小) |
○午後1〜3:30
| @学校給食 | 手軽なヘルシ−献立 −4品− |
浦山広子 (本木東小) |
感想
<総合>
〇 今井先生のレポートが具体的な取り組みを示してくれて、とてもよかった。特に、「国際理解」
「情報」といったパターン化されたものでなく、これまでの学校の取り組みをベースに総合の中身
をつくってゆくという視点が大事だと思った。
「課題づくり」「地域ボランティア」などが話しあわれ深められた。これから2学期に向けて、こうし
た具体的な問題が職場で論議されるであろう。その意味で”できあがった”実践ではなく、奨励校
や研究校で苦労していることも含め、職場の赤裸々な実態が秋季教研で交流できると良い。(K)
<料理講習>
〇 学級での調理に役立つのではと思って参加しました。
かぼちゃのクッキーは、とても簡単でおいしく、来年は畑でかぼちゃを作り、自分たちで収穫
したかぼちゃで作ったら、すてきな学習ができるなあと思いました。読んだだけではわからない
ので、実習があるのが、とてもよかったです。材料を用意してくださった役員さん、講師の先生、
ありがとうございました。(O)
<算数>
〇 片桐先生、ありがとうございました。いろいろおみやげもいただき大いに活用したいと思います。
現在5年担任、約40名のうち1割がかけ算九九も覚えきれていない状態です。授業をするにも、
あまりにも差があり、一斉指導と個別指導を並行してやっているので、とにかく大変です。しかも、
両方とも満足感が十分ではありません。
みんなで学べる授業、楽しく学べる授業という点で片桐先生の実践、大変興味深く、レポートに
従って学ばせていただいている私まで夢中になってしまいます。2学期以降の実践で少しでもとり
入れていけたらと思います。(Y)
<青年>
〇 ”戦争””平和”などの話になると、日本が被害者の立場で考えることが多かったのですが、アジ
ア諸国に対して、どれだけ日本がひどいことをしてきたのかは、まだあまり知りませんでした。
何よりもひどいのは、日本帝国時代といわれた時から、変わっていない今の政府の体制です。
民主主義と公言しているのが恥ずかしいほどです。”国際化”と呼びかけているにもかかわらず、
近隣国に過去のあやまちも認めないなんて、本当に国民として恥ずかしいと思います。少しでも
勉強できて良かったです。(H)
<障害児>
〇 上から命令された個別指導計画でなく、指導の手だてを見出せるようなものを作っていく必要が
感じられた。毎日の忙しさの中で個別指導そのものが、なかなかできないでいる。個別指導を相
談し、指導できるような体制を作っていくことが大切だと思った。(T)
〇 夏休み中、学習し、レポートして下さった先生方ありがとうございました。
もうすぐ2学期が始まるこの時期に、こういう研修会があることは、新学期に向けて、私達が意欲
を持つ意味でもいいことだと思います。
悩みながらも、少しは自信を持って毎日の教育活動をしていきたいと思います。他の学校の取り
組みが学べて参加になりました。頑張ります。(O)
○午後1〜3:30
−ブロック教研−
予定内容
o小中の子どもの様子 o性教育の取り組み o総合的な学習の取組み交流
o2学期の取り組み等 o1学期の実践交流 o職場のことを語ろう
o生徒指導−小中交流
| ブロック名 1中 6中 9中 13中 5中 8中 11中 花畑中 渕中 江南中 12中 14中 入谷中 |
※各分科会の講座やブロック教研の会場は当日掲示します。
夏季教研集会・たくさんの参加で熱心に
子どもの目が輝く学びを……
全体講演で、今泉博さん
「この研究会に出て2学期を迎える」という人が多くなっている足教組の夏季教育研究集会は今年も
8月28日・29日の両日、西新井青年センターと新装なった教育会館で行われました。2日間でのべ
200名以上の方が参加されました。特に、初日の全体会には、会場いっぱいで用意した椅子が足り
なくなるほどでした。清瀬四小の今泉博さんが「現代の子どもと学び‥豊かな学びをどうつくるか」とい
うテーマで講演しました。2時間たっぷりに実践を情熱的に語る今泉さんの話の一部をかいつまんで
紹介したいと思います。
学級崩壊は人間関係を豊かにしない限り解決しない
全都の小学校の6校に1校で学級崩壊がある、といわれています。一部に困難な状況があるとみる
みるうちに学級全体が崩壊してしまうという状況です。教師にとってこんなつらいことはありません。誰
も話を聞いてくれないということで急速に自信を失ってしまいます。
子どもたちは友だちからういたり、阻害されたりすることを極度におそれます。先生の指導など入らな
いわけです。だから人間関係を豊かにしない限り解決しないわけです。
共感を広げた紙上討論
支流をさかのぼっていくと源流に到達します。ささいなことに本質があることがあります。最初は本当
のことはなかなか書けません。しかし、とうとういじめられている子が事実を書きました。共感が広がっ
ていきます。「このままいじめを続けたら自殺してしまうかもしれない」といじめていた子も書きます。目
に涙を浮かべて「ゴメンナサイ」と言いました。暴力・いじめのある学級はまた、変革のエネルギーのあ
る学級です。しかし、全員が教師を批判するようになると復元できません。それ以前に親に対して事実
を言うことです。
子どもの目が輝く時
算数の授業で「対称」の意味を子どもたちが発見する授業。間違い・リラックスを大事にした授業。富
士山とタンポポと開発を結合した授業。農業の本質にせまる授業。奈良の大仏の身長を比を使って考
える授業。縄文時代の生活を考える授業。子どもたちが学ぶ意味をわかり、考えることの楽しさがわか
る時、子どもたちの目が輝いていく、ということです。ここで、一つ一つの授業の内容を紹介できないの
が残念です。
未完成の教材を
たくさん資料をつくり、いっぱい材料を与えることが良いのではありません。子どもたちが想像する部
分があった方がよいと思います。間違いも事実の断片の中から何か読み違いをしているわけですから、
そこから対立・討論がおこります。「わかる・できる」だけではだめで、自分たちの知恵で発酵させ、熟
成させながら真実に近づいていくことができます。
概略こんな話でした。勇気がわいてくるようでした。
午後からの分科会、29日の分科会・ブロック教研もたくさんの実践の交流がすすめられました。明る
い2学期をつくりだせそうな気になりました。
(文責:大谷猛夫・教研会議議長)
![]()