98支部教研全体会

 6/17(水)PM1:30〜
           西新井ギャラクシティー文化ホール

    

主催:足教組・同教研会議

                      講師 富山芙美子 ●都教組副委員長(葛飾)

            子どもと教職員の願いを実現するため奮闘されています。

 

 講演子どもの心と体の信号をよみとる」


 足教組主催の教育研究集会の全大会が6月17日(水)に西新井文化センターで行われました。550名の方
の参加がありました。ベテランの養護教諭であり、都教組副委員長でもある富山芙美子さんが「子どもの心と体
の信号を読み取る」という演題で講演をしました。歯切れのよい、豊富な実践に裏付けられたお話に熱心にメモを
とる人もたくさんいて、内容の濃い教研集会になりました。
 こんな話を職場のみんなに聞かせたい、共感する話だった、などの感想も寄せられました。

体の育ちそびれの現状

 富山さんは中学校の保健室に来る子どもたちに対して接した実践から、その体の育ちの問題を指摘します。全
国の統計を見ても体力はずっと向上しています。運動能力が低下しているのです。低下している体力は、柔軟さ
と体を支える筋肉の力です。男性の半分は介護に必要な筋力がない、女性の半分は、育児に必要な筋力がない
ともいわれています。
 また、低体温の問題がいわれていますが、ただ体温が低くなっただけでなく、変温するようになったのです。朝
は低く、午後になると上がり、その差が1度から2・4度もあるという状態です。

心とからだの問題の焦点

 自律神経の未発達やゆがみの問題も深刻です。自律神経は脳のもっとも深い部分にあり、1番古い脳で生命を
支えています。
 大脳前頭葉の発達の異変も指摘されています。中学生になっても未発達のため人の話が聞けない、自分の興
味のあることしかしないなどの状況がみられます。

命をそだてる3つの環境

 これらの子どもたちからのSOSに対し、どう取り組めばいいかについても、富山さんは示唆的な取り組みの方向
を示しました。
 体の機能が低下する夜に規則的な睡眠をとることが第一です。体の機能と生活のリズムを合わせるということで
す。
 規則的な食事、規則的な排便も大切な命を育てるものです。

自我形成の道筋を保障する

 子どもたちは小さな時から失敗したり、うまくいったりして成長しています。大人が子どもの失敗した時もうまくう
けとめているでしょうか。そんな大人からうけとめられたという実感のなかで子どもたちは育っていくのです。
 失敗した時に抑圧的なかかわり方をしていくと、子どもはなかなか自分をつくっていくことがむずかしいのです。
 職場の仲間たちと子どもたちの現状について語り合い、子ども観を深めていくことが今求められているのです。
                                                      (大谷猛夫・六中)

   参加者の声


〇 今日の話を聞いて、これから先の取り組みが見えてきました。富山先生の話は絶対に聞かなければと思って、
 私達の職場では、誘い合ってやってきました。
  具体的事例にもとづいて話がわかりやすくとても勉強になりました。本校では「早寝、早起き、元気な子」をめざ
 して取り組んでいる最中で、関連的なことがたくさんありました。興奮型、抑制型、不活発型、情緒的エネルギー
 云々のくだりの話はとても新鮮でした。やはり、学習しているまっただ中のみえる話で、こういう話を聞くのが組合
 教研のすばらしいところです。 (T小分会一同)  

〇 今、自分が受け持つクラスについて悩んでいることとピタリで、すくわれる思いで来ました。
  子どもたちのことが、くっきり見えてきて、問題行動をとったりする子のこと、じっと耐えて座っている子のこと、こ
 んなふうに深く見つめ、共感して、話をされる富山さんの姿に、とても励まされ、また、都教組運動の「底力」見たい
 なものを感じました。明日からの力に、きっとつなげていきたいと思います。 (匿名)  
 
〇 今の子ども達の問題がとても良くわかり、すばらしい話でした。ありがとうございました。もう一度、自分で話の
 内容をまとめてみて、よく考えてみたいと思います。そして、いっしょに仕事をしているほかの先生(今日来ていな
 い方たち)方や、保護者向けの、教室だよりに載せるなどして広げていきたいと考えました。 (Y小・S)   

〇 用事があり、途中からの参加でした。富山先生のお話、大変ありがたかったです。自分、息子、学校の子ども
 達……と、いろいろ考えさせられました。
  わが校は、毎日、朝と放課後遊び時間が保障されています。更に前進させるよう職場に戻り、みんなで取り組
 んでいきたいです。 (O小・S)

〇 今まで、何校か経験して、子ども達を成績至上主義でしか見られない先生方が多くなって悲しいと思っていま
 した。先生方の雑務が多く、時間の余裕のなさがそうさせるところがあるのでしょうか。
  今日の富山先生の話をたくさんの先生方に聞いていただいて子どもをもっと大きく、深く、愛情を持ってみられ
 るようなったら、たくさんの子どもがのびのびと幸福に生きれるのでは?と思いした!いい話をありがとうござい
 ました。