日露戦争は本当に日本の勝利なのか?
戦局を有利に進めたし、講和条約でも日本の有利な条件で結べた点では辛勝と言えるかもしれませんが、降伏ではなく講和だし、賠償金やロシア領をも取れなかったので勝利とは呼べないのでは?という 意見もあると思います。この問題を解決するには、戦争の本質を理解するこたが答えだと思います。今回はクラウセウ゛ィッツの『戦争論』と孫子の『孫子』を参考にしていきたい。まずクラウセウ゛ィッツの『戦争論』であるが戦争の目的をを要約すると「物理的暴力をふるって、敵を完全に打倒し、それによって以後の抵抗を不可能ならしめることである。」としている。クラウセウ゛ィッツのこの理論で考えれば、日本はロシアを完全に打倒し以後の抵抗を不可能にしたわけではないので勝利とは呼べず6対4ぐらいで日本側が有利に引き分けたこととなる。孫子では、「戦わずして敵の兵を屈する」と説いている。敵国の破壊や殲滅戦などは、断じて戦争の本質ではありえない。戦争の本質は、軍事力を用いて己の利益を計ろうとする敵国に対し、その意図を打ち砕く点にあるとしている。つまり、敵国の意図を挫く点にこそ戦争の本質があるとしている。孫子のこの理論で考えると、以後ロシアの満州・朝鮮進出計画を続行不可能にさせた日本の側の勝利となる。
