一方ロシアじゃが、当初ヨーロッパ諸国と比べ遅れた国であったが、1682年にピョートル1世が皇帝に即位しロマノフ王朝をひらき次々とフランス式の改革をおこない大国へと発展をとげたのじゃ。ロマノフ王朝は冬になっても凍らない港を求め南下していったが、1853年クリミア戦争(イギリス・フランス・トルコVSロシア)の敗北や、1877年露土戦争(ロシアVSトルコ)で勝利するものの欧米との衝突で中東での南下をあきらめると、アジアに目を向け始めたのである。ロシア皇帝ニコライ二世はウラジオストックを拠点に満洲や遼東半島、朝鮮半島まで勢力を拡大しはじめたじゃ。 

それで朝鮮半島をめぐり日本とロシアが対立するんだね!

 その通りじゃ。しかし対立したからといってすぐに戦争をしたわけじゃないぞ!「日本が朝鮮半島を支配し、ロシアが満洲を支配しよう」などいろいろと日本は交渉を持ちかけたのだか、ことごとく相手にされなかったどころか露骨に日本の感情を逆撫でするような条件を出してきたんじゃ。ま〜世界一の帝国を称するロシアにとって日本が戦争をしかけてくることなどありえないと思っていただろうし、黄色人種が白人に対して勝てる訳もないと思っていたのだろうな。
 しかし日本は朝鮮半島を獲られたら次は日本列島だと真剣に考えていた。まさに「窮鼠猫をも噛む」の状態だったのじゃな。そして当時、「光輝ある孤独」(強すぎるため、どこの国とも同盟を結ばない状態)と称され世界最大の海軍国で国際社会のリーダーでもあったイギリスと
1902年に日英同盟を結べた事もロシアとの対立を決定ずけたのじゃ。

 そしてロシアとの外交に追い詰められた日本はロシアとの戦争を覚悟するんだね!
 しかし「日本が朝鮮半島を支配し、ロシアが満洲を支配しよう」って、よそ様の国の領土なのにすごい交渉をするよね!これってかなり問題あるんじゃない??

 確かに現在の国際社会においてはとうてい許されない問題じゃな。しかしこの時代は、それが当然であって、それが嫌ならば強くなければいけなかった時代なんじゃ。この様な侵略行為が悪い行為だとされるのは1914年の第一次世界大戦あたりからなんじゃ。

 そうなんだ。今じゃ考えられない時代だね・・・。
 その後、日本とロシアはどうなっていくの?

 1904(明治38)年の初めに交渉が決裂し、1904年2月に日露両国が宣戦布告をして戦争が始まったんじゃ。アメリカ・イギリスの経済的・政治的支援を受けて日本は有利に戦局を展開し、1905年の初めに旅順要塞を攻略し3月には奉天会戦にて勝利し、ついで5月の日本海海戦では歴史的大勝利を挙げたんじゃ。
 しかし日本の国力は底をつき、これ以上戦争が長引けばロシアは軍備を増強し戦局を逆転されてしまうので、アメリカのローズベルト大統領の斡旋で
1905年9月ポーツマスでの講和条約の締結に成功し戦争は終結したのじゃ。

日 露 戦 争