..... macrobioticのキッカケ



○ いちばんのポイントは、「バランス」


マクロビオティックってどうやって始めればいいの?
と訊かれて、すらすらと答えられるほどわたしは立派ではありません。
というか、自分でやるのと人に紹介するのでは全くの別物だなぁと感じます。
わかりやすくマクロビのお話をしてくれるお料理教室の先生たちは、ホントにすごい。
で、基本的にはそういう方々の本を読むのが一番の近道だと思うのですが…。
「とりあえず、先にこれを知っとくとあとがラクかも?」
とわたしが思うことを書いてみます。

「マクロビオティック=肉、魚、卵とか動物由来のもの、白砂糖を摂らない食事!」
と、決めない方がいいです。きっと。

例えば重病の方(癌だとか)で、「どうにかこの食事で治したい」と御自分で決意されたなら、とてもとても厳格な食事をする必要があります。
わたしも慢性疲労症候群を一刻も早く治したかったので、砂糖もすっぱりと断ったし、受験前の四ヶ月は粉物(パンとか麺とか、粉から出来るもの)と油物(揚げ物は勿論、油揚げまで!)を一切摂りませんでした。キツかったですが、「受験が終わるまでの辛抱」と思うからこそ続けられました。文句は山のように言ってましたけど。(未練はなかなか断ち切れなかった…)

でも、もしそんな修行みたいな食事がマクロビオティックなのだったら、わたしには絶対続けられません。
マクロビオティックで動物由来のものや白砂糖などを避けるのは、基本的にそれらが「とても強いエネルギーを持つもの」だから。なので、使いようによっては薬にもなるようなものです。(お砂糖は、昔は薬として用いられていたとか…?)絶対に「毒」というわけではないのです。
ただ、常食するには身体の負担が強いから、もっと穏やかな食べものを多くしましょう、という感じです。

つまり、大切なのはバランス感覚。

マクロビオティックでは、世の中を「陰」「陽」二つから成っている、と考えます。
例えば食べものにも陰性(身体をゆるめ、冷やすもの)と陽性(温め、締めるもの)がある。
性別にも。(陰=女、陽=男)
一日の中にも。(朝は陰→夜は陽)
一年の中にも。(陽=夏→陰=冬)
あらゆるものは陰と陽のバランスで成り立っています。
そして最終的に目指すところは、「中庸」です。つまりどちらでもない。どちらにも傾きすぎない、バランスのとれた状態。

例えば、お肉と根菜。どちらも陽性のものです…が、
感覚としてどっちが身体をより温める感じですか?
お砂糖やアルコール類と、大根おろしやシソの葉。
どちらも陰性のものですが、どちらがずっと強く身体を緩めそうですか?

マクロビ的には、お肉>根菜、お砂糖>大根おろし…という感じです。
そこで、頭で考えてみると
お肉(極陽)+お砂糖(極陰)=中庸
根菜(陽性)+大根おろし(陰性)=中庸……
じゃあ、どっちも同じじゃない?今の食生活でも、中庸になれるんじゃない?
…となるのですが、実際に体感してみるとわかります。

お肉やお砂糖などの極端な陽性と陰性の組み合わせは、とてもゆれ幅が大きいです。どちらもエネルギーが強いので、シーソーがバタバタ激しく揺れながら釣り合いを保っている感じ。
対して、根菜と大根おろしなどの、穏やかなエネルギーの中庸は、もっと静かな感じ。
バランスのとり方にも色々ありますが、なるべく穏やかなバランスを目指しましょう…というのが、「マクロビオティックの知恵を活かした生活法」なんだと思います。

だから、たまに食べたければお魚も食べちゃえばいい。
(でも、お肉よりはお魚をオススメします)
お砂糖の入ったスイーツも、お付き合いのときは食べればいい。
わたしも食べたいときはそうしてます。
で、そのあとに「なるべく質の良い陽性/陰性」(植物性の穏やかなもの)で中和してあげればいいんですよね。
一度いわゆる「マクロビオティックの標準食」をきっちりやってみることも、食べものの影響がよーくわかるので大切なことだと思いますが、それに固執しすぎて、「食べものの影響が全て」になっちゃうのは、やっぱりちょっと偏りすぎですよね。
食べものの影響は大きい、でもそれが全てではない。
(なので、やっぱり常食は避けて、晴れの日に楽しんだ方がいいかな?とわたしは思います。)

大切なのはバランスなのです。
固いものばかり、柔らかいものばかり、辛いものばかり、甘いものばかり…と食べものの嗜好が偏っていると、少しずつそれが暮らし方や考え方にも影響してきます。
一つのものにだけ偏りすぎず、穏やかなバランスをとること。
一つのことを考えすぎずに、全体的な視野を持つこと。
それは食べ方だけではなくて、生き方全般において大切なことですよね。

性別や気候、ライフスタイルや体質によって、必要なバランスは異なります。
つまり一人一人、必要なものは違っているのです。
さらには、個人の中でも時期や季節によって、体質の変化にあわせて、どんどんバランスは変わっていきます。
子どもと大人、老人でも、やっぱり必要なバランスは違うのです。

まず、「バランスを意識した食事」をしてみようかな、と決めること。
それがマクロビオティックの入り口だと思います。
でも最初はバランスなんて全くわからないので(崩れている自覚なんてないですもの…)、そこで指標にしたいのが、「マクロビオティックの標準食」のバランス。
これを意識しながら生活していると、不思議ですが「あ、今のわたしには良い陰性が必要だな」とか、「ちょっと陽性寄りにしてがんばろう」とか、自然と自分の欲しいものがわかってくるようになります。これは特別なことではなく、マクロビオティックを実践される方はみんなが感じること。
自分の身体の感覚が、少しずつ鋭敏になってくるのです。
そうなるとバランスをとるのもぐっと楽になってきます。

…が、最初は身体にいろいろと不要なものが溜まっているせいで感覚がつかめなかったり、脳が覚えている味を欲しがったり(お肉とかお砂糖とか化学調味料とか…)。
バランスをとるって、シンプルなだけに結構難しい。わたしもまだまだ、自分から転んだりジャンプしたりして乱れがちです。
まぁ、今までの乱れに乱れた食生活から考えると無理もないなぁ。

マクロビオティックの標準食については、実践篇の「玄米を食べよう、標準食をやってみよう」をご覧ください。